オフィスの床材として一般的なものは、カーペットやタイルカーペット、ラグなどの繊維系ものと、クッションフロアやフロアタイルなどの塩ビ系ものがありますが、今回ご紹介するのは、繊維系のカーペットです。カーペットは滑りにくく安全であると同時に、防音性・防塵性にも優れています。タイルカーペットの種類やオフィスに最適なカーペットの選び方をご紹介いたします。
オフィスで最も多く採用されているのが、タイルカーペットです。パネル状になっているので、搬入や施工が容易で、さらに部分的に剥がすことが可能なので、床に電源や通信線の接続口が多いオフィスには最適です。また、カラーバリエーションが豊富なので、色や柄のコーディネートによって、さまざまなデザインのバリエーションが広がります。そして、最新技術により、防汚性・耐久性だけでなく、防炎性・静電気防止・消臭機能付き・有害な細菌の繁殖を抑制する殺菌加工を施したものなど、さまざまな機能を持たせたものがあります。
タイルカーペットの素材には、ナイロンとポリプロピレンがあります。ナイロンは感触がソフトですが、家具跡が付きやすいという欠点もあります。ポリプロピレンはやや硬いものの、安価で洗濯も容易です。また形状では、ループパイル(リング形状)とカットパイル(カット形状)があります。ループは端がほつれにくく、ボリューム感があり、パイルはやや端がほつれやすいですが、ソフト感・高級感があります。さらにサイズでは、50×50と40×40の2種類があります。原着ナイロンや原着ポリプロピレンという表示のものは、原料を直接着色する製法で、染料を糸の中に直接溶かし込んでいるため、汚れが染み込みにくくなり、防汚性・耐候性(色褪せ)が優れています。
タイルカーペットは、歩行量によって重歩行用と中歩行用に分かれています。重歩行用タイルカーペットは、へたりや汚れに強いナイロン100%のパイルで作られていますが、中歩行用タイルカーペットは、コストパフォーマンスの良いポリプロピレンで作られています。重歩行用はホテルや大型商業施設などの歩行量が多い施設に適しています。ホテルの客室や一般のオフィスなど、歩行量の少ない場所なら中歩行用でも十分です。その他、静電気が気になるオフィスなら静電気防止機能のついたもの、歩行感を重視したい方は、パイルの形状や長さ、密度などによっても変わります。それぞれの機能を理解した上で、最適のものを選ぶようにしてください。
以前から危惧されている電磁波の健康被害ですが、科学的に解明されていなからといって、安全だとは限りません。特に、オフィスでは大量の電磁波を心配される方もいるでしょう。実際に「電磁波過敏症」という方もいらっしゃいます。このタイルカーペットは、電磁波を集めて通す機能を持つ導電性繊維スパンボンドを組み込み、タイルカーペットを密着させて施工し、アースを取るため、施工された面積のすべての電磁波を低減させるというものです。まだ一般的に出回っている商品ではないようですが、興味を持たれた方は一度調べてみてもいいかもしれませんね。
オフィスのカーペットの選び方で、オフィスのイメージも大きく変わります。カーペットの持つ機能のほか、色や柄などもオフィス全体のイメージとマッチするかを考慮して選ぶようにしてください。また、オフィスのそれぞれの部屋の目的によって色を変えることをおすすめします。たとえば、リフレッシュルームでは癒し系の色とか、楽しくなるような明るい色に。会議室には集中力を高めるブルー系などはいかがでしょうか?あなたのオフィスに最適なカーペットを選んでくださいね。
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