生産性や業務効率を追及する場所であるはずのオフィス内に、そのようなものとは無縁のリフレッシュスペースを設ける企業が増えています。異空間とも言うべきスペースをオフィス内に設ける意味やメリットはあるのでしょうか。すでにリフレッシュスペースを設けている企業は、どのような空間をつくっているのでしょうか。そこで働く社員には活用されているのでしょうか。有効なリフレッシュスペースづくりのヒントになる情報をまとめました。
人間の集中力が持続するのは、医学的にみて40分程度だそうです。ですから適度に休憩を入れたほうが、生産性や業務効率を著しく落とすことなく、仕事を続けられるのです。
またデスクワークではどうしても前かがみの姿勢になり、腰や肩や目などに負担ががかかります。適度に体をほぐし負担を蓄積させないためにも、休憩は大切です。
オフィスにおけるリフレッシュスペースは、気分転換をはかって心身の疲労をリセットし、再び良い状態で仕事に集中するための休憩拠点なのです。
オフィス面積についてさまざまな企業や団体が調査しています。執務スペース、会議・応接室、通路などにこのリフレッシュスペースを加えると、一人当たり4坪ほどの面積が必要とされており、オフィス移転検討目安の1つとしてとらえることができます。
集中していると甘いものが欲しくなったり、コーヒーなどが飲みたくなったりします。そんなときオフィス内に、ドリンクやおやつが並んだリフレッシュスペースがあれば、自然と足が向きますよね。
デスクからリフレッシュスペースまで歩く。パソコンや書類から完全に目を離して、まったく違う空間で違う物を目にする。喉をうるおし、エネルギーをチャージする。そんな時間が、オフィスにリフレッシュスペースを設けることによって生まれます。
デスクで休憩するのではなくリフレッシュスペースに足を運ぶことで、別の部署の人と自然に交流することになり、仲間意識の構築にもつながります。お土産や頂き物のお菓子を仲間のためにリフレッシュスペースに置く、なんていう人がいれば、物心両面から仲間同士でエネルギーチャージができますね。
イス、テーブル、ドリンクスタンドは基本アイテムです。カーペットを執務スペースと異なる明るい色にして、マッサージチェアやソファ、酸素カプセルを置くのもいいですね。
デスクワークは座りっぱなしで血行不良になりやすいので、立ったまま過ごせるハイテーブルを置くのも効果的です。また、視力チェックキューブを設置すれば、酷使する目を休ませることもできます。
長時間同じ姿勢を続けることによる体の歪みや、姿勢の崩れも気になるもの。そこでストレッチポイントを設置し、マークに合わせて効果的に体を伸ばすように仕向けることもできます。姿勢の矯正には、縦横ラインが入れられた「姿勢チェックミラー」が役立ちます。卓球台を置いて、楽しく体を動かすように仕向けるのも狙うのもお勧めです。
2003年に健康増進法が施行され、「職場における喫煙対策のためのガイドライン」が改正されてから、オフィス内の分煙化が進みました。 今では、煙が漏れない喫煙スペースがあるオフィスも多いと思います。 しかし喫煙スペースはあくまでも、喫煙者だけのもの。タバコを吸いながら部署や世代を超えた有意義な情報交換ができますが、喫煙者が減少傾向にある昨今、それは全社的な交流の場ではありません。もちろん、リラックススペースでもありません。タバコを吸わない人にも不公平感を感じさせることなく、そこで働くすべての人がリフレッシュできる空間が、オフィス内のリラックススペースなのです。
「リラックススペースにいると、サボっていると思われるのではないか」そんなふうに考えてしまう社員が多くいるとしたら、ぜひ意識改革をはかるべきです。
せっかくオフィス内にリラックススペースをつくっても活用されず、ソファにホコリが溜まっているようでは残念ですよね。そんなときは、社内報や業界紙をリフレッシュスペースに置くとよいでしょう。さらに社長や上司から、「情報収集を怠るな」というメッセージを出すのです。そうすれば、誰もが堂々とリフレッシュスペースに足を運ぶことができます。それが習慣化すれば、自然とリフレッシュスペースの活用度合いが増えるはずです。
オフィスにおけるリフレッシュスペースは、モチベーションやエネルギーをチャージする場であり、社員同士をつなぐ潤滑油の役割をになってくれる場でもあります。リフレッシュスペースがあり、それが上手に活用されているオフィスでは、働く人が労働時間に緩急をつけて、疲労やストレスのコントロールをすることができます。これは、長い目でみると会社全体の生産性や業務効率アップにつながるはずです。
リフレッシュスペースは必ずしも、広い空間でなければならないということはありません。執務スペースを離れてドリンクを片手に頭と体を休ませながら、ちょっと立ち話ができる程度でも良いのです。「休憩した~!さあ、また頑張ろう!」と気分を切り替えられる空間を、ぜひオフィス内につくりましょう!
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