千代田区といえば東京はもちろん、日本を代表する企業が多く集まっている国内有数のエリアです。とはいえ千代田区とひとくちにいってもさまざまで、大規模ビルが集中する賃料の高価な地域ばかりとは限りません。今後オフィスを構えようと計画しているベンチャー企業経営者の方のために、千代田区の特徴や周辺環境、さらにご今後の都市計画などについてご紹介いたします。
千代田区は江戸時代から政治の中枢として発展してきました。明治時代に入ってからも首都機能が置かれ、常に日本のコアとしての役割を果たしてきた歴史があります。現在では、中央に構える皇居が区のおよそ15%の面積を占めており、東京23区の中でもほぼ中央に位置します。国会議事堂や最高裁判所、中央省庁が置かれるほか、報道機関や大手銀行さらには総合商社や製造会社などの本社が多く集まる国内有数のビジネス街である丸の内エリア、有名大学をはじめとする教育施設が多い御茶ノ水エリア、さらには出版社が軒を連ねる神田エリアなど、オフィス物件の立地として区全体できわめて付加価値の高いブランドを形成しています。
大手銀行や総合商社の多い丸の内や大手町、有楽町エリアには、国内最大のターミナルである東京駅を始め、多くの地下鉄が乗り入れる大手町駅があり、首都の中枢機能が集中する日本の中心地です。永田町・霞ヶ関・麹町エリアには、裁判所や多くの行政機関が位置しています。永田町駅と赤坂見附駅があり、地下鉄の主要路線が乗り入れ、皇居や国会議事堂などに囲まれていることもあって、治安が良好。また九段下・神保町エリアは飯田橋駅・九段下駅・神保町駅など交通の便がきわめて高いのが特徴。また秋葉原・神田エリアもJRや地下鉄、つくばエクスプレスが乗り入れるターミナル駅、秋葉原駅を擁するなどアクセスの利便性が高いエリアです。
丸の内や大手町、有楽町エリアは大型ビルが多く、また大手企業の本社が多いことから信頼度がきわめて高いエリアといえます。ただ人気が高いため、なかなか空室が出にくいのが現状です。永田町・霞ヶ関・麹町エリアは、行政機関が集積する関係から、法律事務所が多いようです。賃料は丸の内や大手町、有楽町エリアと比べるとリーズナブルです。九段下・神保町エリアは出版関連企業にオススメ地域。千代田区内では割安ではあるものの、ステータスや賃料の相場は上昇傾向にあります。秋葉原・神田エリアは、とくに秋葉原駅周辺は大型の新築物件が増えてきたことで人気が高まっています。他方、神田周辺は、賃料相場が低く、割安感があるといえます。
丸の内では、三菱地所による「丸の内再構築プロジェクト」が進められており、日本旅館「星のや東京」が開業に向けて事業を開始したことで注目を集めています。また西武ホールディングスは赤坂プリンス跡地に超高層オフィス・ホテル棟の開発を計画中。さらには東京駅周辺の最後の空白地ともいわれる大手町の開発も進んでいます。2018年の竣工を予定した「大手町二丁目地区再開発事業」が進行中で、今後千代田区エリアにますます活気をもたらすことが期待されています。
千代田区の特徴やオフィス事情、また今後の都市計画についてご紹介してきました。首都機能が集中し、また多くの大企業が本社を置く日本の政治・経済の中心として、圧倒的なブランド力を誇る千代田区。その人気ぶりはまったく衰えを見せませんが、神田や岩本町また、九段下・市ヶ谷周辺などは、区内の他のエリアと比べて比較的賃料が安く、ベンチャー企業にとって手が届く物件も少なくありません。ぜひうまくビジネスに活用してください。
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