初めてオフィスを開設される方は、オフィス関連の什器や名称を初めて聞く方も多いと思いますが、そのひとつがパーテーションです。パーテーションとは、オフィス空間を分ける間仕切りのこと。スケルトンの何もない状態から、さまざまな部屋を作り出すのは、このパーテーションの役目です。さまざまな素材・色・サイズなどが豊富に出回っているので、オフィスの部屋や用途によって適切なものを選ぶようにしましょう。
パーテーションは、ハイパーテーションとローパーテーションに大きく分けられます。ハイパーテーションは天井まで届く「壁」に近い間仕切り。ローパーテーションは目線隠し程度の高さのもので、簡単に移動させることができます。ハイパーテーションの素材は「スチール」「アルミ」「LGS」などで、スチールパーテーションは、見栄えが良く、密閉性・堅牢性・遮音性が優れています。アルミパーテーションは、軽量、安価で施工性が良く、圧迫感が少ないのがメリット。しかし気密性が低く、遮音性・断熱性はスチールより劣ります。LGSとは、不燃ポードにクロスを張り付けた壁のことで、造作壁とも言います。デザイン性は自在ですが、施工に時間がかかります。
会社の「顔」となるエントランスや、業務を行うエリア、リフレッシュエリア、落ち着いた雰囲気を出したい応接室や会議室などは、天井まで高さのあるハイパーテーションが役立ちます。また、枠にガラスをはめ込んだガラスパーテーションは、独立性と開放感の両方を演出してくれます。ガラスの種類や色も豊富なので、見通しの程度も自由自在に選ぶことが可能です。ローパーテーションは、ひとつのフロアにさまざまな部署が混在し、業務に集中できない場合などに効果的です。デスクの周囲にローパーテーションを設置することによってプライバシーが確保されます。
パーテーションを選ぶ場合は、用途や使用目的を明確にしておきましょう。部屋を作る場合、コスト重視の方はアルミパーテーション、会議室や役員室といった完全に独立した部屋で、防音性重視の方はスチールパーテーションがお勧めです。デザイン性を重視したい場合も、スチールパーテーションは柱も隠れ、木目調のシートを貼るなどの大壁意匠が可能です。清潔感や開放感を重視したい場合は、ガラスやアクリルパネルの使用をお勧めします。また、リフレッシュエリアやエントランスなどで風通しの良い空間にしたい場合は、スチール製のルーバーパーテーションもお勧め。ルーバーの本数を増やすことで目隠しができ、アクセントにもなります。
ローパーテーションの魅力は、さまざまな場面でフレキシブルな対応が可能なことが挙げられます。組み立て・設置・レイアウトも簡単。ローパーテーションの使い方ひとつで、オフィスの印象もガラリと変わります。落ち着いたオフィス環境を望むなら木目調のもの、ポップなイメージにしたいのなら豊富なカラーや素材からカラフルなものを選びましょう。また、限られたオフィススペースを効率的に使いたい場合は、移動式パーテーションで、臨時の応接スペースやミーティングスペースを作ることも可能です。ホワイトボードが組み込まれたパーテーションは、会議室やミーティングルームに最適です。
快適で効率的なオフィスづくりにはパーテーションは不可欠です。パーテーションを上手に活用することで、会社のイメージカラーを来訪者に印象付けるなど、イメージ戦略にも大きく貢献します。また、ローパーテーションの効果によってワーカーのプライバシーが守られ、働きやすい環境づくりにも貢献します。業務内容や各部署によってもパーテーションの使い方が変わってくるので、パーテーションを選ぶ際は慎重に選ぶことをお勧めいたします。
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