デベロッパーという言葉をよく耳にしますが、何となく不動産業者のことをいうのはわかっても、実際のところ詳しく知らないという人が圧倒的に多いと思います。今回は、デベロッパーに焦点を当ててみました。デベロッパーとは何か、どんなことをしているのか、また大手デベロッパーの概要と代表的なオフィスビルをご紹介いたします。
デベロッパーとは、開発業者のことです。大規模な宅地造成・リゾート開発・再開発事業・オフィスビルの建設・マンション分譲などの事業の主体となる企業や団体のことを指します。デベロッパーの役割は、開発用地の取得から始まり、マーケティング調査を行い、開発プロジェクトのシナリオを作り、建設業者に発注します(建設業者を兼ねている場合もあります)。完成後、エンドユーザーに引き渡された後も管理・運営します。デベロッパーの賃貸オフィスとは、このようにデベロッパーに開発され、管理・運営されているオフィスビルのことです。
三井不動産は日本最大手の不動産会社。戦後から一貫して不動産業界において売上NO.1の座を守っています。超高層ビルの先駆けである、霞が関ビルディング(1968年完成)は三井不動産の代表的ビル。他にも、日本橋三井タワー(中央区)、東京ミッドタウン(港区)、グラントウキョウノースタワー(千代田区)、汐留シティセンター(港区)、ゲートシティ大崎(品川区)、大崎ブライトンタワー(品川区)、新宿三井ビルディング(新宿区)など多数。今期売上高は約1.5兆円。
三菱地所は三井不動産と共に業界の双璧。丸の内に広大な土地を持つ「丸の内の大家さん」と称されています。明治27年に日本初の近代オフィスビル三菱一号館を完成させました。代表的なビルは、丸の内ビルディング(千代田区)、丸の内パークビルディング(千代田区)、新丸の内ビルディング(千代田区)、東京ビルディング(千代田区)、新宿フロントスクエア(新宿区)、新宿イーストサイドスクエア(新宿区)、山王パークタワーなど多数。今期売上高は約1兆円。
三菱地所レジデンス株式会社
本社住所:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル
設立:1957年6月1日
資本金:150億円
従業員:1,069名(2016年3月31日現在)
住友不動産は三井不動産・三菱地所に並ぶ大手デベロッパー。分譲や賃貸などのリテール(小売り)業に強いとされており、都内を中心に200を超えるビルを保有・運営しています。代表的なビルは新宿住友ビルディング(新宿区)、新宿NSビル(新宿区)、渋谷インフォスタワー(渋谷区)、泉ガーデンタワー(港区)、汐留住友ビルディング(港区)、住友不動産新宿オークタワー(新宿区)、住友不動産六本木グランドタワー(港区)など多数。今期売上高は8,549億円。
住友不動産株式会社
本社住所:東京都新宿区西新宿二丁目4-1(新宿NSビル)
設立:1949年12月1日
資本金:123億円
従業員:2,116名(平成28年3月31日現在・連結)
東急不動産ホールディングスは東急電鉄系のデベロッパー。ビル賃貸事業が利益の柱となっており、リゾート開発から住宅、スポーツクラブ、東急ハンズなど多彩に展開しています。代表的なビルは、渋谷東急ビル(渋谷区)、恵比寿プライムスクエアタワー(渋谷区)、一番町東急ビル(千代田区)、新青山東急ビル(港区)、CROSS PLACE浜松町(港区)、三番町東急ビル(千代田区)、霞が関東急ビル(千代田区)など多数。今期売上高は8,154億円。
東急不動産ホールディングス株式会社
本社住所:東京都港区南青山2-6-21 TK南青山ビル
設立:2013年10月1日
資本金:6000万円
従業員:55人 (2016年3月31日現在)
さすがに日本を代表する大手デベロッパーです。事業の展開といい、破格の売上高といい、凄いの一言しかありません。大手デベロッパー7社と言われているのは、上記のデベロッパーに野村不動産・東京建物・大京を含めた7社のことです。また、旧財閥系・鉄道系デベロッパーのほか、商社系・メーカー系・ゼネコン系・金融系のデベロッパーもあります。あなたはどのデベロッパーのビルがお好みでしょうか?オフィス探しには、お気に入りのデベロッパーのオフィスビルから探してみるのもいいかもしれませんね。
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