音環境はオフィスづくりを考える上で、考慮したい大切な問題です。何故なら「音」は働く人にストレスを与える一番の要因となるからです。騒がしくて集中できなければ作業効率に影響します。また大切な商談や会議などの声もれは避けたいものです。オフィスの音環境に配慮した、遮音・防音の方法をご紹介いたします。ぜひ良好な音環境のオフィスづくりに役立ててください。
オフィスに最適な音環境とは、会議室・応接室で40dB(デシベル)、一般事務室では50~60dBが適正で、最適なのは40~50dB(ひそひそ声が聞こえる程度)と言われています。これはやや静かと感じるくらいの環境です。因みに一般的な話声で60dB、怒鳴り声で80dBだそうです。オフィスが騒がしくて、電話の声が聞こえない場合など、つい大声を出して対応してしまいますが、これでは良好な音環境とは言えませんね。オープンオフィスの問題点とも言える音環境を整えるには3つの方法があります。それは、「遮音」・「吸音」・「マスキング」です。
重要な会議をする会議室や来客と商談をする応接室は「遮音」対策が必要です。そのためには遮音性能が高いパーテーションや間仕切り壁を選びましょう。遮音性能の計算は例えば室外の騒音が85dBで室内が26dBだとすると、その壁の遮音性能は59dBということです。一般的には20~29dBの音は無音(聞こえない)と感じます。
遮音性能は施工条件やパネルや造作壁の素材によって異なります。おおよその目安は造作壁(LGS)で約58dB、スチールパーテーションで約38dB、アルミパーテーションで約21dBです。オープン感覚ながら高い遮音性能があるダブルガラスタイプのパーテーションなどはお勧めです。
「吸音」は、音を吸収する素材を室内に用いることで、音の反響をなくし会話も聞きやすくなります。例えばサーバーの音がうるさい場合などは、吸音パーテーションでサーバーを囲むなどの対策をすると、ノイズが軽減されます。また周囲の声で電話がよく聞こえない場合などにもデスクの上に設置するデスク用の吸音パーテーションがあります。会議室や応接室などの声もれが気になる場所には、遮音性能の高いパーテーションや間仕切り壁に吸音パネルを貼るとさらに効果的です。吸音・防音のための様々なアイテムが各メーカーから販売されているので、オフィス環境に合わせて選びましょう。
「サウンドマスキング」とは、同時に聞いている他の音によって、元の音を感じにくくさせる聴覚の特性を「マスキング効果」といい、これを応用したものが「サウンドマスキング」です。天井裏や床下、パーテーションの内部、デスクの下などにスピーカーを設置し、空調に似た特殊音を室内に均一に流すことで、気になる声や物音を聞こえにくくするというものです。早く言えば、音声雑音を無意味雑音でマスクするということです。オフィスにBGMを流すのも一つの方法です。その場合は、スピーカーの設置場所や音の周波数、BGMの選曲にも注意してマスキング効果を確認しましょう。
さて、あなたのオフィスの音環境はいかがでしょうか?ちょっと騒々しいと感じているのなら、ぜひ「遮音」・「吸音」・「サウンドマスキング」でオフィスの音環境を整えてください。良好な音環境はストレスを軽減し、疲労の度合いも違ってくるでしょう。また、騒々しいと感じるのは視覚からの影響もあるとのことです。オフィスの整理整頓も騒々しさ軽減につながるそうですよ!
賃貸オフィス総合情報サイト「 officil 《オフィシル》」は、都内ビル物件情報の掲載数はNo.1!
移転するとお祝い金進呈! · ご成約するまで完全無料! · 実績多数のスピード対応!