オフィスの雰囲気を大きく左右する壁クロスですが、その種類は何と数万種類にも及ぶそうです。これでは選ぶのもひと苦労ですね。でも大まかな種類や機能性を知ることで、自社にピッタリなクロス探しに役立つことでしょう。今回はオフィスで使用される壁クロスの主流、ビニールクロスの機能性や選び方をご紹介したいと思います。
クロス(壁紙)を素材によって分類すると以下の通りになります。
○ビニールクロス……塩化ビニル樹脂などを原料にしたクロス。他のクロスに比較して安価で耐久性に優れ、汚れにも強い。表面にエンボス加工やプリントを施したもの、さまざまな機能が付加されたものがあります。
○紙クロス……和紙やケナフなどを原料としたクロス。紙独特の柔らかな風合いですが、水が染み込むとシミになります。
○繊維クロス……レーヨンや絹・麻・ポリエステルなどの繊維に紙が裏打ちされたクロス。高級感・重厚感がありますが、汚れが落ちにくいという難点も。
○オレフィンクロス……ポリオレフィン系樹脂やアクリル樹脂を原料としたクロス。燃やしたときに有毒ガスが発生しないため、ビニル系より環境に優しいと言われています。
最近のビニールクロスは、さまざまな機能性クロスも豊富です。代表的な機能性クロスを挙げてみました。
○防汚・抗菌機能……表面にラミネート加工が施されているため汚れにくく、汚れても水拭きだけで汚れが落ちます。抗菌機能も備えているため、細菌の繁殖を抑制する効果もあります。
○調湿機能……親水性高分子ポリマーの働きにより、空気中の湿気を吸放出し、調湿機能を持たせたクロス。結露を防止してカビの発生を抑えます。
○消臭・抗菌機能……表面に消臭剤が加工され、化学反応により臭気ガスを吸着分解する機能。タバコやペット・トイレ・生ゴミ・ホルムアルデヒドなどに効果を発揮します。
○マイナスイオン発生機能……マイナスイオンを発生させる天然鉱石が表面に配合されているクロス。
○耐久性強化機能……一般のビニルクロスの約10倍の強度にしたクロス。
○蓄光機能……太陽や照明の光を蓄える特殊な蓄光インクで模様がプリントされていて、消灯後に模様が光って浮き出すクロス。
まずはクロスのベースカラーを決めましょう。オフィスをどのようなイメージにしたいのかによって選ぶカラーも変わってきます。落ち着いた雰囲気・明るい雰囲気・クールな雰囲気など、思い描くイメージに従ってベースカラーを決めます。部屋の用途やオフィス家具とのカラーバランスなどにも注意して選びましょう。カラーが決まったら、模様と必要な機能を選びます。できあがりをイメージしやすいように、できるだけ大きなサンプルを見せてもらうことが大切です。
壁紙に関する品質保証マークは次のようなものがあります。
○RALマーク……ドイツ品質保証表示協会が定める安全基準をクリアした壁紙に付与される。品質の信頼性と最高の品質を表示するラベルで、国際的にも高く評価されている。
○SVマーク……壁紙工業会加盟会社が規定した壁紙の自主規格。安全で健康的な環境づくりに適合した壁紙製品の提供を目的とし、規定を満たした壁紙に付与される。
○ISMマーク……壁装材料協会が定めた、品質・安全基準を満たした壁紙に付与される。
オフィスのクロスとなると、どうしても無難なものを選びがちになると思いますが、クロスはオフィスの雰囲気を大きく変えるものです。無難なオフィスにしてしまうのも、ちょっともったいない気がしませんか?少し大胆な発想で冒険してみるのもいいかもしれません。全体的には抵抗のある方でも、部分使いなどをすればアクセントとして面白いと思います。おしゃれなビニールクロスを使って、素敵なオフィスにしてくださいね!
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