賃貸オフィスの内見でおさえておきたいポイントとは

閲覧数:2,239     更新 2016年8月23日更新
ビジネスを加速させるために重要なのがオフィス。自分のモチベーションを左右するだけでなく、従業員のやる気にも関係するほど重要なことですよね。業種によっては、オフィスのイメージが、お客様からの信頼につながることもあるほどです。
賃貸オフィスを選定するポイントを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

賃貸オフィスの内見

賃貸オフィスを借りる時には、必ず「内見」をしておきましょう。以下で、賃貸オフィスの内見がなぜ必要なのかを解説していきます。
<内見が必要な理由>
賃貸オフィスの内見が必要なのは、理由がしっかりとあります。
特に重要なのが、以下の点です。
・ネット上の写真とは異なる部分が多い
・現場に行かないと立地条件などが把握できない
・レイアウト決めの想像がつきにくい
内見することで得られる情報は、ネット上の写真ではわからない部分も意外と多いのです。実際に駅から歩いてみて気付くことや、騒音や人通りの量なども知ることができます。
通行人の目に触れることが重要なビジネスなのに、人通りの少ない場所を選んでしまっては本末転倒ですよね。
そして、オフィスのレイアウト構成をする際にも、写真だけでは限界があります。デスクをどれだけ置くのか、応接室は必要なのか、会議室は?と、いろいろと決めるべきことがあります。
その際には、実際に導入する備品のサイズと部屋の広さを把握しておかなければ、仕事になりません。レイアウト決めで無駄な時間を使ってしまうのはもったいないですよね。
<賃貸オフィス内見の心構え>
では、賃貸オフィスの内見をする時に、心がけておくことを紹介していきます。大きく3つの項目にわかれます。
まず1つ目は、ビジネスの集客を左右する「立地・周辺環境」、そしてレイアウトや働きやすさに関わる「室内の様子」、最後にメンテナンスやサポート体制にまつわる「建物管理や設備など」。
あなたのビジネスの規模や種類に合わせて、照らし合わせながら確認してみてください。

立地・周辺環境

<駅からのアクセス>
立地を見る時には優先しておきたい事項です。物件情報では「5分」と書かれていても、実際に歩いてみると違う可能性もあります。
また、お客様の立場になって考えることも重要です。駅から遠すぎると疲れてしまいますし、わかりにくい場所にあると迷ってしまうかもしれません。
<人通りが多いのか少ないのか>
もしあなたのビジネスの内容的に、お客様の目に触れることが重要である場合、人通りは要チェック項目です。また、ターゲットとしている客層と合っているかも確認しておきましょう。
どれだけ内装やアクセスがよくても、ターゲットになる客層が通らないのであれば意味を成しません。せっかくのオフィスですから、念には念を入れた確認が必要となります。
内見に行く前に、あらかじめ自分の足で確かめに行くと良いでしょう。
<店舗経営の場合、看板設置場所はあるのかどうか>
店舗経営をする場合には、「お店の看板を設置できるかどうか」を必ず確認しておきましょう。看板を出せるということは、道行く人に認知をしてもらえる可能性が高くなるということです。
営業ツールの看板設置場所も、内見の際にはしっかりチェックしておきましょう。
<社食がない場合のランチスポットの有無>
もし、検討しているオフィスに社員食堂や食事ができる店舗がない場合、近隣にランチスポットがあるかどうかを確認する必要があります。せっかくのお昼休みに、食べにいける店舗が無いとなると、従業員の満足度は上がりにくいかもしれません。仕事の合間には、栄養のある食事をとる必要がありますので、オフィスの近隣店舗はくまなく確認しておきましょう。

室内の様子

<部屋の広さは十分か>
オフィスを構える上で、特に重要な項目です。実際に目で見て、どれくらいの広さがあるのかをしっかりと把握しておきましょう。
そして、内見の際には、オフィスレイアウトの全体像をイメージしましょう。入り口から仕事場までや、緊急時の非常口までの動線の確保も必要です。
目で確かめて、初めてわかることも多いはずですので、隅々まで見ておきましょう。
<床仕様・天井高>
床仕様には、主に「Pタイル」「2WAY」「3WAY」「フリーアクセス」と種類があります。それぞれの床仕様は、ビジネススタイルに合わせる必要があるので、内見の際には必ず確認しておきたい項目です。
また、天井高はオフィスの印象を大きく変える大事な要素です。天井高が低いと、オフィスが狭く感じ、窮屈な印象になってしまいます。目安は2.7m以上の高さです。内見の際には、見た目の印象に加えて、実際の高さも確認しておきましょう。
<オフィス全体の共有スペース>
オフィスには、仕事で使うワークスペース以外にも、社員や顧客が使える共有スペースがあることが望ましいです。特に、会社の窓口となる受付スペースは、必ず確認しておきましょう。
他にも、顧客の訪問時に待機できるスペースや、社員が休憩時間に集えるようなスペースもあると良いでしょう。
<近所の騒音があるのかどうか>
騒音は、オフィスだけでなく住宅でも頻繁に起こるトラブルです。周りのテナントや、道路の騒音がないか必ず確認しておきましょう。
仮に、コールセンターなどの電話を使う仕事であれば、騒音があると仕事になりません。また、大事な会議の際にも気が散ってしまう原因に。
騒音があるかどうかは、実際に行かないことにはわからないので、内見の際に必ず確認しておきましょう。

建物管理や設備など

<電源・通信設備>
オフィス内の設備として、電源設備は必ず確認する必要があります。仕事をしている間は、PCの利用や携帯端末の充電など、多くの電源を使用することになります。オフィスの電源設備は、後から増設することが難しいため、初期段階で余裕をもった設備を準備するようにしましょう。
また、通信設備も同じく重要です。今では、インターネットを使わない仕事はほとんどありません。全社員が使っても負担がかからない仕様や、トラブルの際、早急に修復ができる設備にしておきましょう。
<他の入居テナントのマッチング>
賃貸オフィスの場合、入っている企業があなたのところだけでないことの方がほとんどです。同じ階に複数のテナントが入るため、同業他社が先に入っていないかは必ず確認を。
もし、同じフロアに同じ業種の企業があると、お客様が流れてしまったり、トラブルになってしまう原因にもなりかねません。事前に確認しておくことで回避できますよね。
また、ビジネスの内容によっては、提携できたりするケースもあるので、どちらにせよ物件探しの段階で他のテナントも確認しておくと安心でしょう。
<管理人は常駐しているか>
管理人が常駐しているかどうか、非常に重要な項目です。トラブルが起きた時に、迅速に解決できる点でメリットがあります。
オフィスの鍵が開かない、ビルの玄関が開かない、鍵をなくした。起こりうるトラブルの対処を事前にしておくことは、とても大事なことです。
もし管理人がいない場合、トラブルの際の連絡先や、担当の方を紹介してもらっておくとよいですね。
<ビルの出入り可能時間はどうか>
テナント自体は出入りが可能でも、テナントの入っている建物自体に出入り可能時間の制限があることもあります。この点は見落としがちなので要注意。
あなたのビジネスが、21時まで対応していたとしても、ビルが20時までしか出入りできなければどうでしょうか。営業時間を変えるか、テナントを変えるしかありません。
ビジネスを進めていく上で、時間は非常に重要です。確認を怠らないようにしておきましょう。
賃貸オフィスを選ぶ際のポイントを紹介してきました。物件の見た目や部屋の広さ、賃料だけで選んでしまいがちな賃貸オフィスも、一歩間違えればビジネスの妨げになることもあります。
納得のいくオフィスを構えて、あなたのビジネスが飛躍することを願っています。
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