オフィス物件の広告で見かける専有面積という言葉ですが、意味は分かるものの、誰もはっきりとした答えを教えてはもらえないようです。専有面積=オフィスの面積と考えていては間違いです。後で失敗をすることもあるので要注意ですよ!今回はオフィスの専有面積の意味をしっかり理解し、オフィス探しに役立ててくださいね。
専有面積とはオフィスビルやマンションなどで、入居者が単独で使用できる専有部分の面積のことです。それに対して、共用のロビー・エレベーター・廊下・通路・階段・機械室などは共用床面積、又は共用部分ともいいます。一社がビル全体を借りている場合、共用部分はなくなり、すべてが専有面積(専用床面積)となります。また、一社がワンフロアを借りている場合には、そのフロア階のすべてのスペースが専有面積(専用床面積)となります。
専有面積の計算には2種類があり、壁芯(へきしん)面積と内法(うちのり)面積で計算する方法があります。壁芯面積とは壁や柱の厚みの中心線で図る方法です。内法面積とは実際に使える壁の内側の面積をさします。建築基準法での床面積は壁芯面積を指すので、一般に掲示される広告などにも壁芯面積が記載されています。内法面積は登記簿面積とも呼ばれ、登記簿には内法面積が記載されています。広告などで「専有面積○○平方メートル」と記載されていても、実際に使える面積は壁の厚みの半分ほどせまくなるということを理解しておきましょう。引っ越しをしてから、「予定では、この家具も入るはずだったのに…」なんて場合も。家具を処分してしまうようなことのないようにしましょう。
「グロスでいくら…」というように、日常会話でも使われることのある、「グロス」と「ネット」ですが、賃貸オフィスの場合でも同じような意味で使われます。「グロス面積」とはテナントが専有できるスペース(専有面積)の他に、廊下やエレベーターホール・レストルーム・給湯室など共用部分の面積が含まれています。「ネット面積」とはテナントが専有できるスペース(専有面積)のことです。坪単価が安いと思っても、グロスで記載されている場合もあり、実質のネット面積では割高になっている物件もあるので注意が必要です。「グロス面積」か「ネット面積」かの確認は必ず取っておきましょう。
住宅を選ぶ場合なら、家族の人数に合わせて必要な間取りや面積の計算は、見慣れている6畳の感覚を持ってすれば容易に行えると思いますが、オフィスとなるとそうはいきません。まず平米数の感覚に慣れていない方が多いと思います。しかも、表示されている面積は壁芯面積ですから、実質で使える面積はそれより数%差し引かなければなりません。頭ではわかっていても、感覚ではピンと来ないのもあたり前といえます。社員ひとり当たりに必要最小限のスペースを6平方メートルとして計算している会社もあるようです。10人の会社なら60平方メートル必要となりますが、デスクを必要としない営業職が多い会社の場合はまた違ってきます。また同じ平米数でも物件のスペースの取り方によっても違ってくるでしょう。今自分のいるスペースが何平方メートルあるのか、このスペースならだいたい何平方メートルとかいうように、平米数の感覚にも慣れておくことも大切。そしてより多くの物件を見て回り、自社に必要な面積の感覚を身に付けてくださいね。
理想のオフィス探しはとても大変なことだとですが、一歩一歩と、自分の夢の実現に向かっている途上でもあります。そう考えれば、心躍るような「楽しいわずらわしさ」といえなくもないですね。理想のオフィスの実現には、オフィスに関わる必要な知識はすべて身に付け、万全の備えで挑んでみましょう。特に必要面積を把握することは、会社の無駄をなくすことにつながるので、大変重要なことです。
賃貸オフィス総合情報サイト「 officil 《オフィシル》」は、都内ビル物件情報の掲載数はNo.1!
移転するとお祝い金進呈! · ご成約するまで完全無料! · 実績多数のスピード対応!