「ラバータイルって何?」と名前を聞いたことがない方でも、見たことは多いと思います。百貨店やショッピングセンターなどの商業施設やゴルフ場、一般のオフィスなどにも多く使われている弾力性のある床材のことです。今回はこのラバータイルに注目してみました。ラバータイルを知り、オフィスの床材として考えてみてはいかがでしょうか?
ラバータイルは、ゴムを主原料として作られた床タイルです。厚手で弾力性・歩行性に優れ、水に塗れても滑りにくいため、商業施設や学校・公共施設・医療施設・オフィスなどで幅広く使われています。色柄が豊富で耐久性にも優れていますが、溶剤や強アルカリ・油類に弱いのが難点です。合成ゴムで作られたものと天然ゴムで作られたものがありますが、ゴムタイル風ビニルタイルをラバータイルと呼んでいることもあります。また、硬質タイプと軟質タイプがあり、リノリウムやホモジ二アス床タイル・コンポジション床タイルと類似しているため、敷設されていれば見分けがつかないこともあります。
ラバータイルは、屋内用、屋上やベランダ・外溝・遊歩道などで使われる屋外用、屋内・屋外両用があり、機能性特殊タイプでは階段専用タイル、置き敷きのデッキ専用タイル、目の不自由な方のための歩行誘導用タイルなどもあります。耐久性に優れた硬質ラバータイルは空港や駅など多数の人が集まる場所に適した重歩行用。また、硬質ゴムタイルのチップ化したものを圧着して作られたラバータイルは歩行感も優れていますが、高い防音効果もあり、文化施設や集合住宅・オフィスなどにも最適と言えます。サイズは機能性特殊タイプ以外は500×500mmが一般的ですが、600×600mmや1,000×1,000mm、長尺タイプもあります。厚さは2mm程度から9mmまであり、厚みが増すほど高価になります。
天然ゴムで作られたラバータイルは環境にも人にも優しい、安心安全の床材料と言われています。ゴムの持つ柔軟性や耐火性・安全性は人に優しく、長時間の歩行や立ち仕事でも疲れにくく、転倒による衝撃も軽減してくれます。また、耐久性に富む長寿命素材なので、ライフサイクルコストの低減に繋がり、経済性や環境保護という面でも優秀なエコ素材と言えるでしょう。さらに、有害物質を含まないため、火災時に有害ガスの発生もなく安心です。
ラバータイルはアルカリや酸に弱くメンテナンスが難しい素材です。普段の掃除は水拭きで行い、汚れがひどい場合は中性洗剤を使います。溶剤性洗剤は使用できないので注意しましょう。ワックスは樹脂ワックスではなく「半樹脂ワックス」を選んでください。また、ワックスは厚塗りにならないように気を付けましょう。剥離剤を使う場合は濃度を薄め、アルカリ性を中性に近づけてから使用します。アルカリ性の剥離剤を使うと黄色く変色してしまう場合があり、一度変色してしまったら元には戻りません。中にはワックスが不要というタイプもあるので、設置するときにメンテナンスの方法や注意点をよく聞いておくことをお勧めします。
ドイツのフランクフルト空港に導入されているラバータイルは35年間使われ続けており、多少の擦り傷はあっても、素材自体のすり減りはほとんどないそうです。最近のラバータイルは、紫外線処理を施したポリマー層を表面にコーティングしたり、表面に特殊な放射線を当てることで耐久性を強化したり、また特殊加工処理によってワックスを必要としないものなど、高性能なものも増えています。環境にも配慮したいという経営者の方には、ラバータイルの導入をお勧めいたします。
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