最近、大規模商業施設やホテル・マンション・オフィスビルなどによく見られるようになったアトリウム。解放感満点で自然と人が集まるのも頷ける魅力的な空間ですね。今回はアトリウムに注目し、その魅力に迫ってみました。また都心のアトリウムのあるオフィスビルもご紹介いたします。仕事の合間にアトリウムで気分転換なんて、考えただけでも素敵ですね!
アトリウムの歴史を紐解くと、古代ギリシャ神話にまで遡ります。古代ギリシャでは宮殿の水盤の置かれた中庭のことをアトリウムと呼んだそうです。ギリシャ語ではアトリウムは「明るい」とか「晴れた」の意味があるそうです。そして古代ローマ時代になると住居の中庭を意味するようになりました。古代ローマ時代の住居は玄関の奥に中庭と呼ばれる大きな空間を配置し、床に大理石を敷き詰め、天井には天窓を作り下に雨を受ける水盤が置かれていました。アトリウムは大勢の人々が集まる社交場でもあったのです。
1980年代~1990年代にかけて、アトリウムは世界的に大流行しました。それまでは2階~3階程度の吹き抜け空間だったものが、一気に巨大な多層階にまたがる大空間のアトリウムが建設されるようになったのです。ニューヨークのフォード財団ビルやノルウェー・トロンハイムのドラグフォル大学センターなどがその代表です。巨大なアトリウムの中には多くの樹木が生い茂る解放感にあふれた空間になっています。アトリウムは現在も進化し続け、単なるガラスで覆われた吹き抜け空間というのではなく、都市の中のくつろぎの空間として、また風雨から守られる、室内と外部との緩衝空間としての役割を担い、イベントなどが開催されることも多くなりました。
アトリウムは多くの建築家によってさまざまなものが造られていますが、中でも有名なアトリウムを建造した建築家をご紹介いたします。
・フランク・ロイド・ライト:ル・コルビュジェ、ミース・ファン・デル・ローエとともに、近代建築の3大巨匠のひとりです。日本にもいくつかの建築作品を残しています。ライトが設計したニューヨークのグッゲンハイム美術館の中にはスケールの大きなアトリウムがあります。
・ノーマン・フォスター:イギリスの建築家。一躍有名になった作品は『香港上海銀行・香港本社ビル』で、建物を支えるための通常の柱や壁を使わず、建物外側に取り付けた鋼鉄フレームで超高層ビルを支えることに成功しました。ドイツ・フランクフルトの『コメルツ銀行本店ビル』では300mの超高層ビルを貫く吹き抜けのアトリウムが中央に作られています。
都心にも素敵なアトリウムが数多くあります。アトリウムのあるオフィスビルをご紹介いたします。
・丸の内JPタワー:東京駅丸の内南口の目の前にそびえ立つJPタワー。東京駅から直結しているという最高の立地。低層棟は大きなアトリウムが特徴的です。
・ゲートシティー大崎:品川区大崎駅東口周辺の再開発施設。ウエストタワー・イーストタワーのふたつの高層オフィスビル・アトリウム・複数のガーデン・住宅棟などで構成されています。
・新宿NSビル:新宿新都心の一角に建つ高層ビルです。見かけは普通のビル。しかし一歩中に入ると度肝を抜かれるほどのメガアトリウムがあるのです。ビルの真ん中に巨大なアトリウム?気になる方は、1度行ってみてくださいね!
他にも探せば色々なアトリウムのあるビルが見つかるかもしれません。アトリウムのあるオフィスでのお仕事っていかがでしょうか?アトリウム効果で、間違いなく人材が集まりそうですね。これからはオフィスの在り方もどんどん進化していくようです。環境に恵まれたオフィスづくりをして、快適に仕事をこなすという、ワーカーには恵まれた時代の到来かもしれませんね。
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