その名の通り、東京のビジネスの中心街を形成する中央区。日本の経済を牽引する多くの大企業が本社をおく一方、日本を代表する商業エリアである銀座を擁すなど、実にバラエティに富んだエリアによって構成され、オフィス立地として不動の人気を集めています。そんな中央区にオフィスをお考えのベンチャー企業経営者のために、中央区の特徴・環境、オフィスをおくメリットに加え、今後予定される都市計画についてもご紹介します。
中央区は、東京のほぼ中央に位置することからその名前があります。江戸に幕府がおかれた時代から、とりわけ日本橋を中心として商業が発展し、歌舞伎をはじめとする江戸特有の文化が花開くなど、経済・文化・商業のすべてにおいて中心地として繁栄してきました。現在でもその名残は色濃く、歴史的にはもちろん、芸術的にも価値が高い文化財があちこちに数多く残っています。建築に限らず、この地域に伝承されてきた祭りなども少なくありません。西側地域に日本橋や京橋といった、古くから栄えた地域がある一方、東側地域は埋め立て地によって構成され、とくに臨海エリアには50階を超えるタワーマンションも多く建てられています。
中央区には、日本の経済の中心地ともいえる日本橋・京橋、兜町といったエリアのほか、東京の台所である築地市場・大規模商業エリアである銀座、そしていまだ下町情緒が残る人形町や月島・佃島など、さまざまな特徴あるエリアから構成されます。また区の面積の半分以上は江戸時代以降に埋め立てられた土地であるため、起伏が少ない地形であることも大きな特徴です。交通に関しては、地下鉄については9つの路線が縦横無尽に区内を走り、合計29駅が置かれているほか、充実したバス路線、巨大ターミナルである東京駅、空の玄関口とをつなぐ東京シティエアターミナル（箱崎）を擁しているなど、さまざまな方面へのアクセスが便利です。
中央区は、日本国内で最も地価が高いといわれる銀座など都心でも商業施設が多い地域であり、また老舗有名企業が多く立地する日本橋をはじめとするさまざまなオフィスエリアがあります。そのため区内には多種多様な賃貸オフィス物件が点在しています。とりわけ百貨店やトップブランドが旗艦店を置く銀座エリアは圧倒的なブランド力を誇り、高い人気を誇っています。またオフィスエリアには長い歴史があり、堅実な有名企業が多いこともあって、全体的には落ち着いた雰囲気があるのも特徴です。オフィスビルの数が多いため、予算に応じて物件を探索することが可能です。交通網が充実していることから、駅近物件を探すのも難しくありません。
松坂屋銀座の跡地に、銀座地区でも最大級の再開発計画である「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」、また京橋エリアでは、「京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業」が進行中です。2017年4月に開業の見込みで、これが完成すれば、銀座エリアでも最大級の商業エリアとなる予定です。また東京オリンピックの中心的な会場として、選手村が置かれる予定の晴海をはじめとする臨海エリアでは50階をこえる大規模なタワーマンション建設計画が複数進行中です。
中央区の歴史や環境、オフィス事情、さらに今後の都市計画についてご紹介してきました。日本の経済の中心をなし、多くの老舗企業が本社を置く日本橋・京橋といったビジネスエリアや、他の追随を許さないブランド力を持つ銀座エリアなど、きわめてバラエティに富んだ魅力を有する中央区。どれをとっても人気の高い地域ですが、充実した交通網があることから、条件によっては、駅近でも比較的安価な物件も区内には多く点在しています。ビジネスチャンスに恵まれた立地をぜひ活用してください。
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