最近のオフィスビルやマンションなどで見られる、最新のセキュリティシステム。もはや安全は自らの手でつくるものとなりました。オフィスにもセキュリティ対策は必須です。しかし、最新のセキュリティシステムの仕組みや専門用語がイマイチわからないという方も多いのではないでしょうか?たとえば、アンチパスバック。今回はアンチパスバックとは何か、その他セキュリテイシステムについてご紹介いたします。
アンチパスバック機能とは、入退室管理システムにおける「共連れ」防止の対策法のひとつです。入室する際に認証記録がない不審者の退室を許可しない仕組みになっており、たとえ「共連れ」で入室できたとしても、退出することができないシステムです。不審者が退出しようとすると、ドアが開かず警報が出ます。また、入室する際にも、既に入室情報が書かれていた場合(入室の際、後続の人にICカードを手渡すなど)は入室が許可されません。
企業はさまざまなリスクから自社を守る必要があります。不審者の侵入・機密漏洩・破壊行為や異物の持ち込みなどなど。企業のセキュリティを強化するためには、入退室管理が重要です。入退室管理システムの基本は、「関係者以外の入室を防止する」ことと「入退室を記録する」ことです。利用者の認証にはさまざまな方式があり、暗証番号・IDカード・生体認証(顔・指紋・指静脈・手の甲静脈・手のひら静脈)などがあります。高度なセキュリティシステムを求める場合は、複数の認証方式を組み合わせることも可能です。
ID認識方法は非接触ICカードが一般的ですが、より高いセキュリテイを求める企業などには、生体認証によるID認証の採用も増えているようです。通行する人数や頻度、セキュリティレベル、認証の速さ、利便性、設置環境、導入コストなどを考慮して自社に最適なものを選ぶようにしてください。
○カード認証……非接触ICカードをリーダーにかざすことで、本人を認証します。ICカードの種類、設置する環境に応じてさまざまな種類があります。
○顔認証……認証リーダーに顔を向けるだけで本人を認証します。最新の顔認証はメガネの有無や暗所でも認証可能になっています。
○指紋認証……センサーに指をタッチするだけで本人を認証します。ICカードを必要としないため、ICカード導入の手間やコストがカットできます。
○暗証番号認証……本人固有のID番号とパスワードが一致した場合に本人を認証します。安全性は他のシステムより低くなります。
アンチパスバック以外の共連れ防止対策は、セキュリティゲートの設置や監視カメラで防ぐ方法などがあります。セキュリティゲートとは、鉄道の改札のようなゲートや回転ドアのようなロータリーゲートを設置し、一人の認証で一人しか通過できないようにするものですが、導入コストが高いのが難点です。また、監視カメラと共連検知センサーにより複数の人の入退室をチェックする方法は、不審者が発見されるとアラームが鳴り、警告メッセージなどが流れ、警備室に連絡するというシステムになっています。
犯罪が複雑化し、巧妙化する現代において、会社のセキュリティは大変重要です。各セキュリティ会社のシステムもさらに強化されているようです。自社に合ったセキュリティシステムを構築し、万全な備えで会社経営に臨んでいただきたいと思います。入退室管理は、現代の企業のセキュリティ対策には必要不可欠なシステムと言えるでしょう。
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