オフィスのレイアウトを考える時の最優先事項といってもいいのが、作業効率ではないでしょうか。作業効率の向上は人件費削減にも繋がる重要な要素です。
どのような事に注意すれば、作業効率のよいレイアウトを作ることができるのでしょうか。
どのようなオフィスであっても必ず動線があります。オフィスの入口からデスクへの動線、デスクから給湯室やコピー機などへの動線などを意識して配置をしましょう。
動線を途中で遮ってしまうと余計な動作や、遠回りをしなくてはなりません。それはちょっとしたことに思えるかもしれません。ですがこの”ちょっと”が毎日…毎回…の事となると無視できない余計な時間や作業になります。
作業効率を考えるのであれば、動線を最短で確保することを優先させた配置にしましょう。
デスクの横や後ろの通路のスペースにはゆとりを持たせましょう。デスクの椅子から誰かが立ち上がっても通路のスペースが確保されているのが最低条件です。
デスクから立ち上がったら通路が塞がれるということは、誰かが動けば他の誰かの動きが妨げられるということです。
スムーズに移動できる通路スペースは作業効率にも繋がりますし、接触して物を落としたり壊したりする余計なロスを防ぐこともできます。
最近のおしゃれなオフィスでは、デザイン性がかなり重視されています。もちろん、おしゃれでデザイン性が高いオフィスは志気の向上にも繋がりますから悪いことではありません。
ですが、デザイン性=オフィス環境に結びつかない事も多々あります。そのようなときは迷わず作業効率のためのオフィス環境整備を優先させましょう。
あるオフィスでデザイン性を重視してブラインドを設置しなかったところ、オフィスに日光が差し込んで作業効率が低下したという事例がありました。
レイアウトというとついデスクや書棚の配置に気を取られてしまいますが、窓の位置や向きにも心を配りましょう。
先ほどご紹介した動線確保や通路スペースの確保だけでなく、室内の温度や湿度なども作業効率を左右する要素です。
エアコンが直接あたる位置とそうでない位置では、快適さが異なります。デスクの配置をする際にはエアコンの位置にも注意しましょう。
作業効率が上がるオフィスのレイアウトとは、動線の確保や通路スペースの確保が重要ポイントとなります。加えて、外からの日光や室内温度なども作業効率を左右しますので、窓の向きやエアコンの位置などにも配慮したレイアウトをするように心がけましょう。