色温度は、ケルビン(K)という単位で表現されるもので光の色を表すものです。光の色といっても、カラーフィルムなどで意図的に色を表現したものではなく、電球色や白昼色のような自然なものです。
この、ケルビンの値が低ければ低いほど赤みがかった暖かい色の光になります。値が高くなれば、青みかがった白のスッキリとした色になります。前者は夕陽や朝日、白熱電球の色などでおよそ3000ケルビン、後者は晴れた日の昼な太陽の光の色でおよそ5000ケルビン程度です。9000ケルビンを超えると真っ白ではなく青みかがった水色のような色になります。
光の色温度は、人の心理に多大な影響を与えます。暖かみのある色には心を落ち着つかせる効果があり、清々しい色には清潔感や冷静さを与える効果があります。
レストランやカフェで電球色の照明が多く、薬局や病院、書店など白い光の照明が多いのもこの色温度の効果を利用したものです。
では、オフィスに最適な色温度とはどのようなものでしょうか。オフィスといってもただ作業をするだけではありませんから、用途に合わせた色温度の照明を選ぶ必要があります。
事務作業などをするデスク周辺には、覚醒作用があり脳の活動を活発にする高い色温度の白昼色の照明が適切です。特に、集中力を必要とする職種の場合は、集中力を高める色温度が高い白い光がオススメです。
ですが、必ずしもオフィスには白昼色が適切という訳ではありません。アイデアを出したり、何かを想像するクリエイティブな仕事のオフィスの場合は、色温度が低めの照明で発想力や閃きを高める方がいい場合もあります。
業種によって適切な照明の色温度を使い分けるようにしましょう。
休憩室や食堂などの照明は、脳の活動を低下させ緊張を和らげる電球色の照明がベストです。オレンジ色の光を用いることで、脳を休ませてしっかりと休息を取ることができます。
h2 まとめ
オフィスの照明の色温度は、人の心理や脳の働きに影響を与える重要なポイントです。
業種や用途に合わせて適切な色温度の照明を使用することで、作業効率のアップやアイデアが出やすい環境を作ることができます。
また、休憩スペースには色温度が低い電球色の照明を置くことで脳を休ませて効率的に休息をとることができます。明るければよい!ではなく、なにに使われる場所かどんな作業をするかによって照明変えるようにしましょう。