スタジオの賃貸契約を結ぶまでには、どうしても時間がかかってしまいます。なぜなら、防音や配線などの設備工事が必要になってくるからです。
では、実際にスタジオをオープンするまでのスケジュールは、どのようなものになっているのでしょうか?
また、スタジオを開設するためには、どのような工事が必要になるのでしょうか?
それらを紹介していきます。
スタジオを借りる時には、居抜き物件なのか、それとも新たに内装を変更しなければいけないのかで、スケジュールが大きく変わってきます。
居抜き物件の場合だと、防音設備などもできていて、スタジオ設備もある程度は整っているので、開店までの期間が早くなります。しかし、居抜き物件でない場合は、大掛かりな工事が必要となるので、開店までに時間がかかってしまいます。
音楽スタジオならば、防音設備が必要です。また、録音機材などを使用する場合は、機材の配線問題などもあるので、どうしても大掛かりな工事が必要となってしまうのです。
そのため、スタジオを借りるまでには、オーナーや不動産屋と様々な打ち合わせを行う必要があります。その後、実際に工事業者に見積もりを出してもらいます。そして、図面などの説明資料を持参して打ち合わせた通りか確認してもらい、了解してもらう必要があります。
写真系のスタジオを選ぶ際には、メインとなる顧客層は誰かを明確にして、その客層の行動範囲かどうかをチェックしながら探さなければいけません。
写真系スタジオは、いくつかの用途があります。
自店にカメラマンを常駐させておき、来店客を撮影する場合の核となる顧客層はファミリー層です。また、自店でモデルを用意しておき、撮影会を行うという方法もあります。この場合のメイン顧客はカメラが趣味の人です。
他にも、スタジオ設備を使いたいと考えている顧客層も存在しています。この場合は、コスプレイヤーやカメラが趣味の方がメインの客層です。さらに、スタジオ設備を使いたいというプロのカメラマンが顧客となる事も考えられます。
音楽スタジオは周辺環境に気を付けなければいけません。
プロを目指しているようなバンドは、昼間は働いて練習は夜や深夜から行う事が多いからです。そのため、夜中に来店する場合が多くなるので、周辺住民から苦情がきたりトラブルになったりする恐れがあります。それを防ぐためにも周辺環境が重要になってくるのです。
深夜の営業をしない場合は、その心配はなくなりますが、バンドマンが利用しやすい深夜パックなどの武器が使えなくなる覚悟が必要となります。経営を安定させるためには、深夜も営業できる方が有利です。
スタジオ運営というのは、他の店舗運営などと比べると、やはり特殊なものだといえます。そのため、賃貸契約時に様々な条件が付けられる事が考えられます。ここでも、後々トラブルにならないように、しっかりとした打ち合わせが必要になります。
特に気を付けておきたいのが、退去時の条件です。音楽スタジオの場合などは、1部屋が狭くなっている事が多いので、他の店舗にする時にどうしても使い勝手が悪くなってしまします。そのため、オーナーは次に新しい店舗が入りにくいと考えます。
その結果、退去時の条件として改装前の状態に回復しなければいけないという条件を付ける事も考えられますが、その場合は退去費用がとても大きなものとなります。後で困らないためにも、賃貸契約の条件は最初に確認するように心がけましょう。
スタジオの内装にかかる期間は、工事の内容によって大きく変わります。防音工事から始めなければいけない場合などは、やはり1カ月から2カ月程度は見ておく必要があります。もちろん、施工方法によっても期間は変わってきます。
壁を解体して作り直す方法もありますし、ボックスインボックス工法という部屋の中に部屋を作るという工法もあるので、読みづらい部分がありますが、一般的には2カ月程度を考えておけば問題がないようです。
スタジオを開設するためには、他の店舗などと比べてクリアしなければいけない問題がいくつか増えます。
また、開店するまでにかかる期間も、他の店舗などと比べると長くなります。そのため、どうしても初期投資が膨らみがちです。
それを防ぐには、しっかりと予算を伝えた上で工事業者と打ち合わせをして、妥協しない事が大切です。
スタジオは空間を提供するビジネス、工事はその空間を作るための商品づくりの部分ですので、しっかりと納得できるものに仕上げる事が大切です。
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