オフィスに関して窓は、住宅ほど重要視されていないのが普通です。ビルの構造上、窓の全く無いオフィスというのも存在します。しかし近年の研究により、窓のないオフィスで長時間働いている人の健康に、悪い影響が出ることが分かりました。窓はオフィスにとっても、大切なものだったのです。窓のある明るいオフィスで働く人々は総じて健康的で会社の業績アップにも繋がるということです。これは無視できませんね。
窓のないオフィスで長時間働いていると、圧迫感や息苦しさを感じるという人が多く、出勤するのが憂鬱になったりやる気が起きなくなったり、もっと酷くなると睡眠障害や活力低下といった体調の変化が現れることもあるようです。そのまま放置しておくと「鬱病」になる可能性も。オフィスは昼間の8時間を過ごす場所ですから、窓がないということは、平日のほとんどの時間、日光に当たらないということになります。今、窓なしオフィスが心身に与える影響が非常に危惧されているようです。
自律神経とは自分の意思に関係なく刺激や情報に反応して身体の機能をコントロールしている神経です。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、分かり易く言うと、交感神経は身体を動かす神経で、副交感神経は身体を休める神経です。このふたつがバランス良く働くことで健康を保っています。しかし日光が当たらない生活をすることで、交感神経が優位に働かなくなり、だるい、やる気が起きないといった症状になります。また、日光に当たることで生成される脳内物質「セロトニン」は夜になると「メラトニン」に変わりメラトニンの作用によって眠りにつくことができますが、「セロトニン」が不足すると「メラトニン」も不足することになるので、睡眠障害に繋がるのです。
しかし、いくら日光が身体にとって必要なものといっても、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の諺もあるように、夏の暑い季節は日光の当たり過ぎるオフィスではエアコンの効率も悪くなります。また作業するデスクに直接日光が当たると、作業もしにくくなるので、ブラインドやカーテンは必須です。遮光シートを貼ることもお勧めです。また、窓辺に観葉植物などを置くと、ほどよく光を遮り、見た目にも涼しげでリフレッシュ効果もあります。
最近注目されている「エコガラス」は夏に涼しくて冬は暖かいという、驚きのガラス。このガラスは複層ガラス一種ですが、ただの複層ガラスではなくLow-E膜(特殊な金属膜)をコーティングしたものです。Low-Eとは低放射を意味し、可視光線を透過しやすく近赤外線は透過しにくい性質を持っているので、通常の複層ガラスよりも高い断熱性能と、日射熱遮蔽効果、紫外線カット性能にも優れています。更に防犯対策や防火対策、防音効果など様々な機能を付加したエコガラスもあります。コストはかかりますが、エコガラスに替えることで、快適なオフィスと省エネ効果の一石二鳥ですね。
オフィスの窓が大切だったということをお分かりいただけたでしょうか?オフィスの移転を考えている方は、是非窓のある開放的なオフィスを選ぶようにしてください。朝の窓から入る自然風と、日の光はとても気持ちの良いものです。人間にとって気持ちが良いと感じるものは全て必要なものだったのです。朝の明るい日の光を浴びて、日々のオフィスワークに励んでください。
そうは言っても、現実に窓のないオフィスで働いている方は休憩時間にできるだけ外に出て日光に当たる、休日は必ず公園などへ行き、なるべく長く日光に当たるなどを心掛けましょう。
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