オフィスを快適な空間にレイアウトするためには、まずその前にしっかりしたゾーニングを行う必要があります。ゾーニングの良し悪しは、社内の効率性や機能性、安全性などを大きく左右し、会社の生産性にも影響を及ぼすことがあります。また、ゾーニングによってはファシリティコスト増に繋がる可能性も。オフィスが効率的に機能し、かつ安全で快適な空間にするためのゾーニングの基本をご紹介いたします。
空間を機能や用途別に分け、それぞれに必要な空間の大きさを設定し、相互の関係に配慮した上で位置関係を配置することです。このとき全体を100として各スペースの配分を決めます。オフィスの場合、ワークスペースが全体に占める割合は50~60が一般的です。スペースの配分ができたら、「オフィス面積×配分率」で各スペースの面積を割り出し、配置を決めていきます。必要な空間をただ配置するだけで、機能的で使いやすいオフィスができるというわけではありません。人や物の動きを考え、効率良く業務が行えるような動線を作ることが大切です。
オフィスに必要な機能とは
①一般執務スペース
②役員スペース
③会議スペース
④応接スペース
⑤商談スペース
⑥受付スペース
⑦休憩スペース
⑧機器関連スペース
⑨給湯スペース
⑩倉庫スペース
⑪ロッカースペース
一般的にはこのような機能スペースが考えられますが、会社によっては大半が一般執務スペース(オープンスペース)で、同一空間で複数の機能を併せ持つ場合もあります。自社の業務内容を考慮した上で、最適な配分を考えましょう。また、この他にも通路スペースが必要です。通路の幅は、片側だけに部屋がある場合は1.2m以上、両側に部屋がある場合は1.6m以上と建築基準法で定められています。
ゾーニングのポイントは、各スペースに出入りする人や物の流れを考え、できるだけ無駄がなくシンプルな動線計画を立てることです。また、セキュリティー面にも配慮する必要があります。考え方としては、オフィス空間を大きく3つに分類します。
①来客者が立ち入れるスペース
②従業員のみが立ち入れるスペース
③従業員と来客者が共有するスペース
このように来客者のスペースと社内用のスペースを明確に区分することも、セキュリティー面では重要です。
また、天井裏の配管・配線によって業務機器の配置が異なってくるので、配管・配線にも注意してください。
「余白部分」とは、物を置かないスペースのことで、「間」とも言います。この「間」が大きいほど、ゆとりがあると感じられます。「余白」の占める割合は70%が標準で、それ以下だと「狭い」と感じられます。「余白」の占める割合が大きくなるにつれて、ワーカーの快適指数が上がるようです。また、従業員一人分の執務スペースは最低でも6㎡は必要で、7~9㎡あるのが最適と言われています。「スタッフの人数×7~9㎡=快適なオフィスの面積」ということになります。
スタッフによって、オフィスに対しての思いはそれぞれ異なるはずなので、時にはスタッフの意見などを聞いてみることも必要です。
全員の意見を反映させるのは無理でも、思わぬことに気付かされることもあります。
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