「会社に泥棒が入った!」というようなシンプルなセキュリティ問題ならいざ知らず、近年では、素人にはまったく理解のできない通信面での攻撃や、対応の難しい情報漏えい問題などのトラブルが相次いでいます。
経営者としては、会社の安全を守ることも大切な仕事の一つ。適切に費用を割いて、オフィスセキュリティを可能なかぎり万全に近づけられるような努力をしましょう。
セキュリティには、大きく分けて有人警備と機械警備とがあります。有人警備とは、警備員や守衛もしくは用務員などが常駐し、従業員や外部業者の出入の管理や防災機器の監視などを行うものを言います。常駐警備とも言われます。他方、機械警備とは、施設内にセンサーなどを設置し、不審者の侵入や異常を検知した場合に警備員が施設へ赴いて対応する形態のことを指します。
機械警備は有人警備と比べてコストがかからないメリットがありますが、初期対応が遅れる点は否めません。後者の場合は、警備員が消火器の使用方法はもちろん、人命救助を含めた業務に関する知識を持ち合わせていて、万が一のことを考えると安心です。業者と相談しながら、いずれの形態が自社のセキュリティに適しているか検討すると良いでしょう。
オフィスセキュリティに欠かせないのが監視カメラ。外部からの侵入者を早急に発見し、犯行の一部始終を記録できる機械警備ツールとして有用性のある機器です。またオフィス内で発生する犯行は外部からの侵入によるものだけとは限りません。内部の者による情報流失事件が少なくありませんし、エレベーターなど密室の安全確保も求められています。
オフィスではやはり、撮影と録画とを一体化するサーバー内蔵のカメラシステムが近年は一般的です。また端末の操作など詳細な映像を残せる高画質メガピクセル固定カメラや、メガピクセルドームカメラ、デジタルレコーダーなどのセキュリティ機器が適切な場合もあるでしょう。
オフィスセキュリティを実現するには、巧妙化の一途をたどるピッキング、キー複製への対応が欠かせません。さらに内部者による犯罪にも十分に備えるためには、建物の出入り口だけでなく、各部屋の入退室も規制が必要です。小中規模オフィスなら、ICカードを利用した入退室管理システムが最適です。設置場所も選ばず、モダンなオフィスの雰囲気を損なうことのないコンパクトでしかもデザイン性に優れたものも見受けられるようになってきました。またICカードによる認証は、エントランスシステム以外にも、情報漏えいの危機管理にも利用可能というメリットもあります。
オフィス内には重要な情報資産があふれており、社外には公開できない機密情報も少なくありません。例えば、顧客および従業員の個人情報や開発途上の新商品・システムの情報が、外部からの訪問者や清掃人を装った部外者によって盗まれるケースが多発しています。パソコンモニターに表示されている情報を隠し撮りするものから、廃棄された資料・書類の持ち去り、さらにはデスク上の資料やモバイルパソコンを持ち出す大胆なものまであります。
入退室管理を取り入れることも大切ですが、デスクトップの整理整頓や、パソコンなどのシステムからログオフする習慣を徹底すること、またシュレッダーを活用するなど、従業員各自が身の回りの情報セキュリティを日頃から心がけることが大切です。
オフィスセキュリティ対策には、セコムに代表される、警備業法にもとづく警備業者を利用するのが一般的です。防犯監視・火災監視・非常通報・設備監視など様々なサービスを提供していて、希望や予算に応じてセキュリティをカスタマイズすることが可能です。各社によってサービス内容は異なるので、ぜひ比較検討してみてください。
警備業者を利用するには、初期に工事費用が必要になるほか、月々の警備料が発生するのが一般的です。どうしても予算の面で折り合いがつかないという場合は、自主機械警備システムを利用するのも良いかもしれません。異常があった際に音響機器・光源による威嚇によって抑止効果を狙う警備システムで、警備や管理にほとんどコストがかかりません。
オフィスセキュリティ対策についてご紹介してきました。業務に支障をきたすような甚大な事件・事故はできることなら未然に防ぎたいものです。快適なオフィス環境の維持に努めることは事業主の課題の一つです。自社にあったセキュリティシステムを導入し、オフィスや情報・従業員の保全に努めましょう。
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