オフィスはさまざまな配線で成り立っています。電気配線・無線LAN配線・電話配線・複合機の配線など。このさまざまな配線は、オフィスにとっては動脈です。オフィスの動脈が機能しなければ、オフィスはただの空間。オフィス移転の際は、レイアウト時に並行して配線計画を立てなければ、後でトラブルになる可能性があるので、しっかりした配線計画を立てておきましょう。また、数多くの配線の最適化を図ることも大切です。
オフィス移転先のレイアウトと同時に、電源をどこから取るのか、タップの数などを計画しておきましょう。大きな電気を使うものは電気容量の確認も大切です。ブレーカーが落ちるトラブルを避けるためにも、大切なデータの入っているパソコンやサーバーと消費電力の大きいものは別の分岐ブレーカーから取るようにしましょう。そのためにも、どのコンセントがどの子ブレーカーと接続されているのかを確認しておく必要があります。複合機などの消費電力は12~20アンペアと大きいので、他の消費電力の大きいものと同じ子ブレーカーから取ると、すぐにブレーカーが落ちることになります。また、電源コードの配線の方法も考えておきましょう。配線の仕方には、壁を這わせる、モールで床上を通す、床下を通すなどがあります。
オフィスにはなくてはならないインターネット・社内ネットワークは、移転と同時にすぐに機能しないと意味がありません。LAN配線の計画も立てておきましょう。オフィスのどこから光ファイバーが取り出せるかを確認して、どこにルーターを置くのかを決めることが必要です。そして、オフィスのレイアウトに沿った配線を計画しましょう。インターネットの接続には、モデムやルーターの接続・設定が必要です。その他複合機・ネットワークスキャナなどを社内LANへ組み込むなど、色々な作業が必要なので、早目の手配をしておきたいですね。
オフィスの移転が決まれば、移転と同時に必要になる電話は、なるべく早く電話会社に移設の申し込みをしておきましょう(1ヶ月前から申し込み可能)。その場合には、通話回線とインターネット回線の確認をお忘れなく。移転先によっては電話番号が変わることもあるので、こちらも確認が必要です。また、移転先の主装置の設置場所を決めておきましょう。光ファイバーの申し込みは、引き込めるのか下見が必要です。下見してから工事までは2週間程度かかります。電話回線の引き込みや光ファイバー工事を行った後、レイアウトに合わせて主装置から各電話機やFAXまでの配線工事となります。
オフィスにとって悩みの種となるのが、ぐちゃぐちゃになって何が何だかわからなくなってしまった配線です。オフィス移転時は、この煩雑になったケーブリングを最適化するチャンスです。せっかくの移転だというのに煩雑なケーブリングにしてしまうと、見た目の悪さだけでなく、通信速度の低下や性能不全に陥る可能性もあります。LANケーブルの基礎知識を知り、正しいケーブリングをしましょう。
LANケーブル敷設時のポイントは、
①LANケーブルはとてもデリケートなので、他のケーブル(電源線)とはできるだけ分離する。
②複数のLANケーブルを並行させない。
③長い余ったケーブルを同円に巻かない。
④曲げる場合は穏やかな角度で曲げる。
以上のことに注意して、ケーブリングの最適化を図ってください。
オフィスの移転時には、色々とやらなければならないことが多く大変ですが、配線工事はオフィスにとって何よりも重要です。できるだけ早めに計画をして、余裕のある移転を心掛けましょう。自分ではうまくできそうもないと考えている方は、プロの配線業者に一括で依頼することもできます。その場合は複数の配線業者から見積もりを取って選ぶようにしましょう。後でトラブルにならないためにも、しっかりと見積もりの内容を確認することをお勧めします。
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