オフィス家具の中で最も大切なのが椅子と机です。この2つがなくては仕事が始まりません。特に椅子は、長時間ワーカーの身体を支えるものなので、慎重に選びたいものです。しかし、大量にある椅子の中から、自社に合った椅子探しは難しいもの。また、既に腰痛を訴える社員がちらほらなんてオフィスでは、椅子の選び方が悪いのかもしれません。オフィスの椅子の選び方と機能をご紹介いたします。
椅子を選ぶ場合は、ワーカーの仕事内容によって選ぶようにましょう。たとえば、長時間PC作業をする人と外出の多い営業職とでは、おのずから椅子選びも変わってきます。1日中椅子に座ってPC作業をする人の椅子は、身体に負担の少ないものを選ぶようにしましょう。同じパソコン作業でも、前傾姿勢の多い作業と後傾姿勢の多い作業では、椅子に求める機能が変わります。また、受付の座る椅子は、美しい姿勢を保つことができるものがおすすめですが、椅子自体があまり目立つものでない方がいいですね。背もたれの低いタイプのシンプルなものがおすすめです。このように、作業内容と、どこで使用するかによっても使い分けましょう。
PC椅子には、さまざまな機能が搭載されたものがありますが、ワーカーにとってどの機能が必要なのかを知ることが大切です。ここではPC椅子の機能を紹介いたします。
・ロッキング機能……寄りかかると背もたれが倒れる機能。角度固定機能を持つタイプや、背を倒したときに座も連動して動く「シンクロロッキング」機能付きのものがあります。
・ヘッドレスト……頭と首を支えるための機能。後傾姿勢の作業が多い場合は、首や肩への負担が軽減されます。
・ランバーサポート……腰の部分を支える機能。背骨を正しい姿勢に矯正し、腰痛の軽減に効果があります。
・上下昇降機能……ガスリフトによって座面高を調節できる機能。
・奥行き調節機能……座面の奥行きを調節する機能。これにより太ももにかかる負担を軽減します。
アームレストは椅子の機能のひとつですが、PC作業をする方には特に重要なものです。固定肘タイプと可動肘タイプがあり、可動肘は高さを調整できるもの、左右方向に角度を調整できるもの、前後にスライドできるものがあります。アームレストには、PC作業でマウスを使うことによって起こるテクノストレス障害のひとつ「マウス症候群」の軽減効果もあります。また、適切に設計されているアームレストは、体重の約10%まで背骨にかかる負担を軽減し、座るポジションから立つまでアームレストを使用することで、腰にかかる負荷を50%まで軽減できるそうです。
・ハーマンミラー(アーロンチェア)……何といっても人気NO1。人気の秘密は「前方向のチルト機能」により、前かがみで作業する場合でも背もたれがしっかり身体にフィット。長時間座り続けていても疲れにくくなっています。
・オカムラ(バロン)……ヘッドレスト付きは、後傾姿勢をとる作業に向いているチェアです。可動式と固定式があります。
・エルゴヒューマンプロ……さまざまな機能をフル装備しているチェア。オットマンも内蔵されています。フル装備で10万円程度ということで、コストパフォーマンスの良さが人気。
・イトーキ(スピーナチェア)……腰痛の人におすすめのチェア。座り方によってランバーが腰に最適な位置に自動調節してくれるという画期的なチェアです。
ストレスフリーで効率の良いオフィスづくりを目指すなら、作業環境を見直してみましょう。効率の低下や社員の体調が思わしくない場合は、椅子のチェックも大切です。身体に合わない椅子での作業は、集中力の持続が難しく、ミスが増え、作業効率の低下を招きます。また、長期に及ぶと体調を壊してしまう恐れもあります。ワーカーの健康に配慮することも経営者としての大切な役割です。ぜひ、オフィスの椅子選びでは、作業に適したものを慎重に選ぶようにしてくださいね。
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