弁護士事務所や司法書士事務所などの法律事務所を開業するとき、賃貸オフィスをどんな基準で選べばよいのでしょうか。信用や信頼を勝ち取るために必要なことは何か、実用面でレイアウトをどのように設定したらよいのか、法律を扱う専門職だからこそ気をつけたいことがあります。また、人間関係上のトラブルなどを扱う機会もあるわけですから、独特の配慮も必要です。賃貸オフィス選びの留意点をご紹介します。
法律事務所というのは、クライアントとの信頼関係があってこそ成立するビジネスです。あらゆるオフィスは来客を想定した快適化に気を配らなくてはなりませんが、信頼が経営の根底にある法律事務所はなおさらです。しかし、フリーランスの場合など、大規模でしかも新しいビルにオフィスを構えるのは現実的とはいえず、小中規模のオフィスビルに入居することが一般的なはずです。その場合は、インテリアだけでなく、エクステリアにも配慮し、なるべく外観の美しい新しい物件を選ぶのがおすすめです。たとえ小さくとも、モダンな様相がクライアントに与える第一印象は、決して軽視できるものではありません。
法律事務所の所在地として人気があるのは、八重洲、丸の内、あるいは銀座、麹町など。官公庁などからも近く、首都の中枢機能を果たしている中央区や千代田区といったエリアです。これらの地名には、ベンチャー起業に人気の渋谷や表参道、麻布といった渋谷区・港区などのエリアよりもきちんとした印象を与える傾向があり、誠実な仕事をしてくれそうなイメージが付随するため、一般的に好まれます。実際に、名刺やウェブサイトに掲載される事務所の所在地によってクライアントの信頼を獲得し、仕事の獲得に繋がるということも少なくないようです。
法律事務所では、クライアントがオフィスを訪れ、法律相談を行うのが一般的です。つまり、プライバシーが完全に確保された個室や会議室を用意する必要があることになります。そこで気をつけたいのは、部屋のレイアウトです。出回っているものの中には、執務室を通らなくては個室へとクライアントを誘導できない造りの物件も多く、これでは顧客のプライバシーを守ることができません。また、木造の建物や、簡易的な間仕切りしかなく会話が周囲に筒抜けという事態も避けたいところです。そのような状況にある場合は、防音設備を含むリフォームを視野に入れてもよいでしょう。
重要書類を取り扱ったり、守秘義務を伴う業務が中心の法律事務所ですから、セキュリティ対策は万全にしておきたいものです。まずはオートロックや監視カメラなどのセキュリティシステムが充実した、不審者を寄せ付けづらい物件を選ぶのがよいでしょう。やむをえず防犯対策が整わない物件に入居している場合は、オフィスのドアにカメラ付きインターホンをつけたり、深夜の空き巣対策に照明を設置するなど、簡易的な設備も効果的です。
法律事務所を開業する際のオフィス選びの基準や、ぜひ注意しておきたいことについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。法律事務所は、クライアントからの信頼が生命線。信頼関係を築くためであれば、どんなことにも労を惜しまない態度が求められ、オフィス選びも例外ではありません。ひとたびオフィスを構えてしまうと、レイアウトの変更は難しく、補強工事も容易ではありません。また、業務に支障がないのに住所やビルの外観が問題で引越しというのは避けたいもの。ぜひ参考にして、より良い物件選びにお役立てください。
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